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守りたい場所

去年の春に車で奈良県へ行った。そのときに高速道路で見た道路案内はこのようなものだった。

埼玉生まれの私は、西日本に行く機会がほとんどない。首都圏の地名になじみがあるので、この道路案内を見ただけで気持ちが高揚した。なぜか。

 

埼玉を出発して首都高を走ると、目に留まる地名は、

赤坂、銀座、六本木、渋谷、

都会のイメージというのもあるが、かっこいい音の響きだ。どちらかというとカタカナやローマ字で表したくなる。

アカサカ、ギンザ、ROPPONGI、SHIBUYA そんなイメージだ。(私だけか?)

それに対してあの道路案内はどうだろう。

奈良、城陽、門真、

なら、じょうよう、かどま

なんと柔らかく、耳に懐かしい響きなんだろう。たまたま並んだこの3つの地名が、「奈良県に来た」という気持ちを高めてくれた。

「な」とか「や行」のあたりが特に耳になじむ。他に印象に残った地名が、

飛鳥、大安寺、朱雀、大宮、倭(あすか、だいあんじ、すざく、おおみや、やまと)だ。

このあたりも、タイムスリップしたかのような字の並びの美しさと音の響きにとても癒された。

 

1年前、東大寺で大仏を見た。観光客の姿は両手で数えられるほど少なく、静まり返っていた。あんなにも贅沢に、満開の桜を見上げ、境内をゆっくりと歩き、瑞々しい春風を感じられるとは思ってもみなかった。観光客や修学旅行生の群衆がいそいそと大仏を見て、鹿に餌をやりながらワイワイしている、そんな光景はなかった。時代が変わってしまったいた。今年は人は戻ってきているのだろうか。

 

しかし、そこには何百年と変わらない景色と、おだやかで重厚な時間がただただ静かに流れているにすぎない。先行きの見えない状況の中、私の心に与えてくれた安らぎは、1年たった今も鮮明に感じられるし、この先も忘れることはないだろう。ますます不安定な世界情勢の中、ここだけは絶対に守り抜きたい場所だと確信した。絶対に失いたくない、日本の誇りである。(written by HIROSE)

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